去る平成28年10月29日に行われた東京都スポーツ推進委員第2ブロック研修会の基調講演の様子を番外編としてお伝えします。
ここからは、報告というよりも、私個人の感想になります。
別投稿で報告した第2ブロック研修会の基調講演におきまして、義肢装具士であり切断者スポーツクラブヘルスエンジェルス代表の臼井二美男さんの講演を拝聴する機会に恵まれました。
義肢装具士とは、いわゆる義手・義足を作成する職人さんのことです。切断者スポーツクラブヘルスエンジェルスとは、主に義足を装着した方のランニングクラブチームのことです。
臼井二美男さんの講演の冒頭で、パナソニックから取材を受けた動画が約10分ほど流されました。
(動画が公開されていますので、こちらをご覧ください→https://www.youtube.com/watch?v=KaoykSV_aMw)
タレントの綾瀬はるかさんがヘルスエンジェルスを訪ねて、一緒に走ったり、みんなで輪になってディスカッションする内容で、もうこの動画だけで心をつかまれてしまいました。
その後、臼井さんが義肢装具士になるまでの経緯や義肢を製作する現場について、画像を交えてお話頂きました。
その後、後半には、ヘルスエンジェルスに所属されている方々が10名くらい壇上に上がって下さり、一人一人の自己紹介や実際に義足を着脱するところ、歩いたり走ったりする様子を見せてくれました。(各人の表情が生き生きと素晴らしいこと、すでにメディアに取り上げられている方も数名いることを理由に、あえて顔出しします。何か支障があるときは、後ほど修正・編集致します)
一人一人のお話を聞く中で、数年前に24時間テレビに出演して平成ジャンプと競争したり、念願だったバーを開店されたりと、健常者よりも活動的に生活されているお話に感銘を受けました。
なかなか義足の方の生活スタイルを聞く機会はないので、私自身の見聞が広がりました。
最後には、健常者が義足を体験できる器具を用いて、実際に歩行するデモンストレーションを行いました。男女一人ずつ体験希望者を募ったところ、北区から佐武委員と渡辺委員が手を上げました。
ヘルスエンジェルスの方々の動きだけ見ていると、あまりにも普通に歩いているように見えますが、実際には気の遠くなるようなリハビリの積み重ねの成果であって、義足をつけてすぐに歩けるわけではないそうです。
まずは、各関節の可動域を広げたり、義足を扱うだけの筋肉をつけ、体で歩き方・走り方を覚えていって、ようやく少しずつ補助を必要とせずに動けるようになるそうです。
体験された佐武委員と渡辺委員には、大変お疲れ様でした。
臼井さんが義足を作成された方が何人もリオデジャネイロパラリンピックに出場されたので、臼井さんもリオにスタッフとして同行されたそうです。
リオのような舞台で活躍される人が出てくることで、もっと義足を使う方々が理解を得て、市民権を得るようになることは非常に素晴らしいと感じました。
ヘルスエンジェルスに所属されている方が、平成28年11月6日(日)と13日(日)NHKの19時からEテレで放映している「バリバラ」という番組に出演されるそうです。私もこの番組を見たことがありますが、非常に素晴らしい番組ですので、ぜひ一人でも多くの方に見て頂ければと思います。
今回も、非常に勉強になった第2ブロック研修会でした。
報告・文責
広報委員 鯨井